- アニメーション 補間方法の変更 -
- アニメーション 補間方法の変更 -

補間とは名前の通り「間を埋める」ということです。
キーフレームアニメーションはキーとなる姿勢をいくつか作成し、それを再生すると
キーとキーの間の姿勢は計算するというアニメーションです。

「BrightObject Version 1.1.0.3」で、今まで行っていた線形補間に加え、エルミート補間ができるようになりました。
今回はキーフレームの補間方法を変更する機能を使ってみましょう。

まず、ボーンを挿入し、重み付けがされたオブジェクトを用意します。
[キーフレーム]→[補間方法]を選ぶと、補間方法を変更するダイアログボックスが表示されます。



ダイアログボックスの初期表示は画像のようになります。
ダイアログボックスを表示するとジョイント番号が自動的に表示されます。

◎線形補間
線形補間をさせたいキーフレームとジョイント番号を指定します。

補間方法を変更したいキーフレームは、各キーフレーム間において、アニメーションの開始となるキーフレームを選択します。
例えば、初期姿勢(0秒)となるキーフレームから、1000ミリ秒(1秒)後となるキーフレーム間の補間方法を設定したいとします。
この場合、「キーフレームの開始時間」は初期姿勢(0秒)を選択します。
「ジョイント」は、補間方法を変更するジョイント番号を選びます。

線形補間でアニメーションさせたい場合は、キーフレームとジョイント番号を選び、
「OK」ボタンを押せば、選択したキーフレーム・ジョイントに選択した補間方法が適用されます。


◎Hermite補間
Hermite(エルミート)補間の場合、「キーフレーム開始時間」「ジョイント」に加え、
各キーフレーム間のアニメーションの「開始速度」「終了速度」を指定します。値は浮動小数点の正負の値が使用可能です。
とりあえず適当に、フレーム開始時を「1.0」、フレーム終了時を「1.0」と入力してみます。
入力ができたら「Hermite曲線表示」ボタンを押します。



なんか線が出てきましたね。
この線は、補間速度を表しています。左下がキーフレーム間の開始地点、右上が終了地点です。
開始地点から見て、縦軸は「角度」、横軸は「時間」を表します。
時間が増えるにつれ、角度も同じように増えるので、この場合の補間は等速となります。
キーフレーム間を一定の速度でアニメーションするということです。
「線形補間」を指定した時とほぼ同じように補完されます。

ある1つのキーフレーム間で速度が変化すると、より一層現実に近いアニメーションをさせることができます。
今度はフレーム開始時を「0.0」、フレーム終了時を「0.0」と入力して「Hermite曲線表示」をしてみます。



曲線が変化しましたね。
この曲線は「最初と最後はゆっくり補間していき、中間はわりと早く補完する」という座標になります。
横軸は「時間」、縦軸は「角度」とした、2次関数ですね。

ここでいう「速度」とは数学でいう「傾き」のことです。
「開始・終了速度の指定」とは、「開始・終了地点での2次関数の傾きの指定」ということです。
両端の緑の棒は「y=mx」という式のグラフで、mに色々値を指定していることになります。
このmを変化させることで、さまざまなグラフを描くことができ、そのグラフの形によって補間する方法に変化が出ます。
(詳しくは「Hermite(エルミート)補間」を調べてみるといいかもしれません)



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